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カリキュラム

本ページの記載事項は、最新のものではない場合がありますので、ご注意ください。

概要

京都大学工学研究科には、修士学位を目指す修士課程、博士学位を目指す博士後期課程がおかれています。これらに対応して、次の2つの教育プログラムが開設されています。

修士課程教育プログラム

修士課程教育プログラム(以下、「修士プログラム」)では、各専門分野の専門基礎科目の講義を行うとともに、修士論文研究を通じて研究の進め方を学びます。研究者・高度技術者として活躍することを目指す学生に対するプログラムです。

博士課程前後期連携プログラム

博士課程前後期連携プログラム(以下、「連携プログラム」)は、大学や研究機関、企業等で活躍する研究者を目指す諸君に対するプログラムです。真理を探求し学術の発展に貢献するとともに、研究チームを組織し新たな研究をリードすることができる研究者の育成を目指します。専攻において実施する「高度工学コース」、高等研究院―工学研究科の複数の専攻を横断する組織―において実施する「融合工学コース」があります。融合工学コースにはいくつかの分野があり、このうち「応用力学分野」に航空宇宙工学専攻は参加しています。どちらのコースにも、在籍期間を5年、4年、3年とする3つのコース(「5年コース」、「4年コース」、「3年コース」)が開設されています。博士後期課程入学試験を受験し、合格した者は、連携プログラムの3年コースを履修します。

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教育方針

航空宇宙工学専攻

宇宙は21世紀における最大のフロンティアであり、自由な飛行は時代を超えた人類の夢です。その開発と実現を担う航空宇宙工学は、未知なる過酷な環境に対峙する極限的工学分野であり、機械系工学の先端知識を総合した革新的アイデアを必要とします。本専攻は、革新的極限工学としての航空宇宙工学に関する研究とその基礎となる教育を行ないます。

修士プログラム:航空宇宙工学に関する技術的知識の習得よりも基礎学力向上のための教育を重視し、工学基礎全般にわたって十分な基礎学力とそれらを自在に使いこなす豊かな思考力と応用力・創造力を有し、航空宇宙工学をはじめとした先端工学の分野の進歩発展に貢献し先導できる研究者・技術者を育成します。

高度工学コース:近年の先端工学の発展には、その高度化・複雑化に伴い、従来の工学分野の融合と新分野の創成が不断に求められています。機械系工学群として提供されるより 広く多彩な科目およびセミナー科目においてさらに研鑽を深め、より広い視野とより自在で積極的な思考力・応用力をあわせもつ航空宇宙工学分野の高レベルの 研究者・技術者を育成します。

融合工学コース(応用力学分野)

学界や産業界における機械工学分野ならびに化学工学分野の研究者および高度技術者には、熱・ 物質・運動量の移動が絡む複雑現象を理解でき、そこで生み出される機能性材料・機械構造物・機械システム・化学プロセス・エネルギー変換プロセスの設計および性能評価と、物と人が織り成す動的な複雑現象をシステムとしての戦略的思考のもとに制御・管理できる能力が必須のものとして要求されます。これらは機械工学分野の技術者のみではなく、基盤・先端技術をもって社会を支えている複数の工学分野(航空、原子核、材料、環境、土木等) でも必須であり、その能力養成には流体力学、熱力学、材料力学、制御工学に関する基礎学問の教育が必要です。

世界的に通用する教員が、上記4つの基礎学問に関する系統的講義はもとより、高等研究院およびオープンラボの協力を得て行う先端的研究を通して高等教育を施し、機械系専攻のみならず、化学工学専攻・原子核工学専攻等の専攻に所属の融合工学コース博士課程学生に対しても知識を教授していくことで、領域横断的な普遍的問題を理解でき、バランスのとれた若手研究者および高度技術者を養成します。

修了要件

修士プログラム

修士課程に2年以上在学して研究指導を受け、専攻科目につき30単位(必修科目を含む)以上を修得し、かつ、工学研究科の行う修士論文の審査および試験に合格した者には、修士の学位が与えられます。

特に優れた研究業績を挙げたものについては、1年以上の在学をもって修了とする制度もあります。

連携プログラム

連携プログラムは、前期2年(修士課程)および後期3年(博士後期課程)で構成されています。連携プログラムを履修する者は、修士課程に2年以上在籍し、研究指導を受け、連携プログラムが定める専攻科目につき30単位以上を修得するとともに修士論文の審査および試験に合格することで,修士の学位が授与されます。さらに,博士後期課程に3年以上在籍し、研究指導を受け、連携プログラムが定める専攻科目につき10単位以上を修得すると共に、博士論文の審査および試験に合格することで,博士の学位が授与されます。

特に成績優秀な者は、審査を経て、修士課程及び博士後期課程の通算在籍期間を3年を限度に短縮して学位を得る制度もあります。

授業科目

修士課程プログラム及び博士課程前後期連携プログラムで開講される授業科目は、コア科目、Major科目、Minor科目、演習科目、On the Research Training(ORT)科目、共同研究型インターンシップ科目、その他の科目に区分されます。

各プログラムの修了要件を満たすためには、それぞれの科目区分毎に指定された単位数を修得する必要があります。詳細については、教育プログラム毎に指定される修了要件を参照してください。

科目区分およびその内容は下表の通りです。

科目区分内容
コア科目 カリキュラムの根幹(コア)を形成する、課程を修了するために履修するべき基礎科目です。
Major科目 課程を修了するために履修するべき、主たる学修専門領域を構成する専門基礎科目および応用科目。
Minor科目 融合工学コースにおいて、主たる学修専門領域のカリキュラム(コア科目、Major科目)に加えて、関連する副専門領域を構成するための科目。原則として、主たる学修専門領域とは異なる専門領域や系・専攻が提供する科目から選択履修する科目です。
演習・ORT科目 演習・実験科目等の他、工学研究科の系・専攻、高等研究院、国内外の連携研究機関等において研究を介して行われるOn the Research Training (ORT)科目。
ORT科目である研究論文(修士)は修士課程を修了するための必修科目ですが、単位は与えられません。
インターンシップ科目 連携企業・行政機関・国際機関等において工学研究科と連携して実施する共同研究型インターンシップ科目。審査を経て、実施期間に応じた単位が認定されます。
その他の科目 指導教員が特に必要と認め、履修を承認する科目。他研究科、他大学で履修する科目、国際研修科目等が含まれます。修得した単位を修了に必要な単位とするためには、所属する融合工学コースの分野および高度工学コースの系・専攻の定めに従う必要があります。

履修者は、指導教員の承認を得て、各自のカリキュラム(テイラーメイドカリキュラム)を構成し、登録する必要があります。

修士課程

航空宇宙工学専攻の修士課程では、コア科目を機械工学群(本専攻および機械理工学専攻、マイクロエンジニアリング専攻)と協力して実施しています。これには、「応用数値計算法」、「固体力学特論」、「熱物理工学」、「基盤流体力学」、「量子物性物理学」、「設計生産論」、「動的システム制御論」、「技術者倫理と技術経営」の8科目があります。Major科目には、航空宇宙工学専攻が重視する少人数教育・セミナー形式による個別指導に対応する「航空宇宙工学特別実験及び演習第一・第二」の他、「ジェットエンジン工学」、「最適システム設計論」、「推進工学特論」など、航空宇宙工学に関連の深い講義が指定してあります。気象や数学・力学に関連する他学部・他研究科開講科目も含まれています。

融合工学コース(応用力学分野)では、「応用力学」、「複雑系機械工学」の2科目がコア科目となります。Major科目は関連専攻のコア科目等、Minor科目は関連専攻のMajor科目等を中心として構成されています。

博士後期課程

博士後期課程では、セミナー形式の講義が多く提供されています。複雑系機械工学セミナーでは、博士課程の学生が各自の研究分野の知識を持ち寄り、機械工学の横断的研究テーマについて議論を重ね、その成果を英語で報告、討論します。