教育方針

本専攻の教育では、多くの技術的知識を教えるよりも基礎的教育を重視し、工学基礎全般にわたって十分な基礎学力とそれらを自在に使いこなす豊かな思 考力と応用力・創造力を有する前途有為な研究者・技術者の育成をめざしています。すなわち、学生自らが物理学・数学や様々な力学の基礎的原理を時間をかけ て深く習得し、その過程において自ずと頭脳が鍛錬され思考力・応用力・創造力が鍛錬されるよう、講義科目や実験・演習および演義科目などに工夫をしていま す。

さらに、カリキュラム運用にあたっては、従来から少人数教育を実施し、またセミナー形式による個別指導を重視していま す。今後、科学技術の進歩発展も、従来の直線的発展から多岐多様化の方向に向かうと考えられますので、学生の個性に応じたきめ細かな指導が重要となりま す。少人数のセミナーや個別の特別研究においては、学生の自主性・積極性を引き出すとともに、問題提起、課題設定・立案能力、課題実行・解決能力を養い、 さらに、文章および口頭でのプレゼンテーション、ディスカッション、英語などの能力発展をはかります。また、これら教育は、研究とともに国際交流にも重点 を置き、広い視野に立って行っています。

このような教育のもと、学生の方々が社会に巣立って必要となる、研究開発をはじめ とした種々の社会活動における戦略立案・マネージメントなどの能力も、自然と養われるものと期待しています。そして、航空宇宙工学をはじめとした先端工学 の分野の進歩発展に積極的に貢献してその発展をリードし、社会の多様な局面に柔軟に対応して創造性とリーダーシップを発揮することのできる主体性あふれる 人材の輩出につながるものと確信しています。